将来の介護費用について

検討

このように裁判例は否定と肯定に分かれているといえる。 もっとも、裁判例①からうかがえるように旧民事訴訟法下とはいえ前述した 最高裁判決は大きな影響力を有しているといえる上、肯定した 裁判例⑤についても、「なお、被控訴人A・・・

【裁判例⑥】

東京地判平成18年3月2日(自保ジャーナル第1650号) 事故時25歳女子が5級高次脳機能障害、7級外貌醜状等併合3級後遺障害を 残した事案 裁判所の判断 「民訴法117条1項は、口頭弁論終結時に生じた損害につき、定期金・・・

【裁判例⑤】

東京高判平成15年7月29日(判例時報1838号69頁) 48歳女子が植物状態の1級3号後遺障害を残した事案 裁判所の判断 「控訴人は、将来介護費用の損害賠償について、被害者保護を確保することを 当然の前提として、損害の・・・

【裁判例④】

東京高判平成16年7月14日(自保ジャーナル第1563号) 事故時57歳女子が高次脳機能障害、四肢筋力低下等1級3号後遺障害を 残した事案 裁判所の判断 「将来の介護料について、被告は一時金ではなく定期金によるべきである・・・

【裁判例③】

東京地判平成17年2月24日(自保ジャーナル第1593号) 事故時46歳女子が尿便失禁のほか高次脳機能障害による1級3号後遺障害を 残した事案 裁判所の判断 「損害賠償においては、将来発生する蓋然性のある損害についても現・・・

【裁判例②】

さいたま地判平成17年2月28日(自保ジャーナル第1586号) 事故時72歳女子が左不全麻痺、高次脳機能障害等1級3号を残した事案 裁判所の判断 被告からの定期金賠償によるべきとの主張に対し、「そもそも原告の請求は 一時・・・

【裁判例①】

福岡地判平成18年9月28日(判例時報1964号127頁) 事故時27歳男子が意思疎通困難、易怒性、自殺念慮等高次脳機能障害 3級3号を残した事案 裁判所の判断 「原告らが一時金による賠償の支払を求めているのに対し、乙山・・・

管理コストがかかる

定期金賠償方式の場合、長期間の継続的な支払いがなされるため、 例えば保険会社が損害賠償義務者である場合、定期的に支払いの監視を するとともに、事情変更に対処していく必要があるため管理コストがかかる。

履行の確保

一時金賠償方式においては、まとめて金銭を支払うことになるので、 支払われればその後の履行の問題は生じないが、定期金賠償方式では 将来にわたって長期間の継続的な支払いがなされることになるため、 たとえ口頭弁論終結時には加害・・・

中間利息控除率の問題を回避できる

一時金賠償方式における中間利息控除率は現在5%とされているところ、 その利率についても争われることは少なくないが、定期金賠償方式では 中間利息率控除の問題は生じない。

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