⑦裁判例:水戸地裁土浦支部平成16年2月20日自保ジャーナル1537号

事故時年齢 49歳
性別 男性
職業 警備員
傷病名 外傷性脊髄症,頸椎捻挫,頸椎脊柱管狭窄症
自賠責認定等級 併合4級(5級2号,11級7号(平成13年8月当時))
本判決認定喪失率 79%
事案の概要
本事案は,上表のとおり併合4級の認定を受けた原告が,等級相当の92%の
喪失率による逸失利益を請求した事案であるが,被告は,原告に遺った
後遺症は,事故直後の症状(12級程度)とは大きく異なり,手術の合併症
(病院の過失による加害行為)によるものというべきとして,そもそも
因果関係を否定し,仮に因果関係が認められたとしても12級12号相当の
14%とすべきとして,これを争ったものである。

裁判所は,原告の後遺障害が本件交通事故の相当因果関係の範囲内とし,
原告の後遺障害について認めつつも,「脊柱の奇形については,
治療のための拡大手術の結果によるものであり,それ自体,直接労働能力に
影響を与えるものとは認められない」として,5級2号相当の79%を認定した。

分析
本判決では,自賠責保険において認定された等級よりも低い喪失率が
認定されているが,これは,併合4級との判断の基礎事実に手術の結果である
脊柱の奇形が含まれているため,これを,労働能力喪失率を考える際に
考慮するかどうかという問題について,消極に解したものである。




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