刑事裁判と民事裁判とで異なる事実認定がされる理由

ニュースを見ていると、刑事裁判で無罪となったのに、民事裁判では損害賠償が
命じられている例があります。

同じ裁判所が判断をしているのに、なぜこのような結果になるのでしょうか。

もちろん、判断する裁判官が違えば判断が異なることもあります。

しかし、それ以外にも、刑事裁判と民事裁判の違いに秘密があります。

刑事裁判と民事裁判では、事実を認定するためのルールが違うのです。

具体的に説明します。
そもそも刑事裁判というのは、国家権力が被告人に対し、強制的に刑罰を
与えようとする場面です。

したがって、被告人が罪を犯したかどうかを厳格に認定しなければなりません。

そのため、有罪と認めるためには、「合理的な疑いを差し挟まない程度」という
高度の証明が必要になります。

「十中八九」は被告人が有罪と思っても、そこに合理的な疑いがあれば無罪と
なってしまうのです。

これに対し、民事裁判のたとえば交通事故では被害者の被った損害を誰にいくら
負担させるのが公平か、という観点から考えますので、その認定はそれほど
高い証明は要求されず、「十中八九」の程度で事実が認定されていきます。

このような違いが、刑事裁判と民事裁判での結論の違いに影響しているのです。




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