上記認定に至った理由

本事例の特徴は、自賠責において一旦高次脳機能障害について9級10号の
認定がなされたが、異議申立の結果、7級4号の認定がなされたという点にある。

この点、裁判所は、まず以下の①ないし③のとおりの自賠責の認定を確認した。

すなわち、
①平成11年8月2日(事故から約2年8ヶ月後)、A医師作成の後遺障害診断書
などの医証に基づいて、急性硬膜下血腫や脳挫傷に起因するてんかん発作や
うつ状態につき9級10号と認定したこと、

②新たに提出された画像検査資料などの医証によれば、平成11年当時と
比較して明らかに症状が増悪したと評価することは困難であるものの、
B医師作成の後遺障害診断書などの医証により、平成11年当時は必ずしも
判然としなかった脳外傷による高次脳機能障害が残遺していることが明らかに
なったことから、平成14年4月4日(以前の認定判断から約2年8ヶ月後)
を症状固定日として取り扱うことが妥当と判断したこと、

③脳外傷による高次脳機能障害の典型的な症状である人格変化が
残存していること、神経症状としてけいれん発作の症状も残存していること

なども勘案し、7級4号に該当するものと判断したこと、を確認した。

その上で、裁判所は、それ以上に特段の理由を付することなく7級4号に
該当するものと判示し、7級相当の56%を認定した。




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