高次脳機能障害における「症状固定」

では、高次脳機能障害において、どの時点をもって「症状固定」とすべきか。
高次脳機能障害とは、認知障害や情動障害を含む全般的な情動・人格の障害を
意味するものであり、これに対する「医学上一般に承認された治療方法」とは、
リハビリによる各障害の回復を含む。

ところで、身体機能障害や認知障害だけでなく、社会行動障害のような直ちに
労働能力の喪失という認定およびその程度を図ることができない症状も含まれ、
特に社会的行動障害は後述のように、高次脳機能障害が生じた被害者にとって
その存在の受容可能性という意味で重要視されるべき障害である。

これらの各障害は高次脳機能障害において併発することが多いのであるから、
社会的行動障害が生じている事案で、社会復帰可能性のある者についての、
症状固定時期すなわち「医学上一般に承認された治療方法をもってしてもその
効果が期待し得ない状態」を捉えるに当たっては、この社会的行動障害の
回復の程度も重視すべきである。




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