画像所見

びまん性軸索損傷によって高次脳機能障害が生じている場合、
軸索の損傷自体は画像に写らないため、CTやMRIを用いても
画像上一見して異常とは認められないことが多い。

しかし、びまん性軸索損傷では受傷直後の急性期に、脳内に点状出血が
見られることがあるため、この点状出血が画像上認められれば、
一応びまん性軸索損傷を生じていると判断することはできる。

また、脳外傷による高次脳機能障害の特徴として、慢性期に脳室拡大や
脳溝拡大などの脳萎縮が生じることが挙げられるため、受傷直後からの
画像と慢性期における画像を対比して、その「変化」を判断することができる
(脳室の大きさは個人差が大きいため、慢性期の画像それ1枚を
見たのみで判断することは困難である。)。

この点、脳室拡大はおよそ3ヶ月程度で固定するため、対比する画像の
撮影時期には留意する必要がある。

また、個人差が大きいものであることから、損傷の程度が軽い場合や、
若年者の場合(「若年者の脳室はもともと生理的に狭小であるために」
「外傷後にかなりの脳室拡大が生じても気付かれないことが多い」
(益澤秀明「交通事故で多発する“脳外傷による高次脳機能障害”とは」
11頁))等は見落とされることもあるので注意が必要である。




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