因果関係の判定(他の疾患との識別)

前述のとおり、頭部外傷を契機として具体的な症状が発現し、
次第に軽減しながらその症状が残存したケースで、びまん性軸索損傷と
その特徴的な所見が認められる場合には、脳外傷による高次脳機能障害と
事故との間の因果関係が認められる。

一方、頭部への打撲などがあっても、それが脳への損傷を示唆するものではなく、
その後通常の生活に戻り、外傷から数ヶ月以上を経て高次脳機能障害を
思わせる症状が発現し、次第に増悪するなどしたケースにおいては、
外傷とは無関係に内因性の疾病が発症した可能性が高いものといえる。

画像検査を行って、外傷後の慢性硬膜下血腫の生成や脳室拡大の伸展などの
器質的病変が認められなければ、この可能性はさらに支持されるものと
考えられる。

この可能性の中には非器質性精神障害も含まれる。




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