大脳辺縁系の働き

大脳辺縁系の働きは、本能行動、情動反応、記憶に集約される。
本能行動は、食欲、排泄、性行動、探索、帰巣、好奇心など、生命維持や
子孫繁栄のために必要なものである。

実験的に動物の扁桃体を破壊すると食欲亢進をきたしたり、また、扁桃体と
隣接する辺縁系を破壊・除去すると性行動が亢進し、海馬や扁桃体を
破壊すると好奇心や探索行動を示すことを忘れ無関心になることが知られている。

情動反応に関しては、実験的にサルの両側扁桃体を破壊すると恐怖心を
持たなくなると同時に攻撃性を失い、大人しくなり、一方、視床下部の
ある部分を破壊すると怒りっぽくなったり、凶暴になって攻撃的な性格が現れる。

記憶は、臨床的には、身の回りの出来事や情報を正しく保持する能力と
定義づけられ、短期記憶(数十秒程度の時間内の記憶)と長期記憶
(「最近の記憶」と「遠い記憶」に分けられ、その差は数ヶ月~数年の単位で
区別されるのが一般的である)の2種類がある。

短期記憶は、大脳機能が全般的に低下したときに障害されやすくなる。
長期記憶障害のうち、記憶障害と作話を有する症状は、乳頭や視床の
一部が損傷されたときに発症する。




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