脊髄損傷による労働能力喪失率についての考え方

脊髄損傷による障害の程度(後遺障害等級)は、(脊髄損傷に基づく)諸症状が、
その日常生活及び労働に及ぼす影響の程度を総合して評価されるべきと考えられる。

既に説明した脊髄損傷に関連する各等級については、それぞれ参考となる
労働能力喪失率が定められているが、この喪失率は、文字通りあくまでも
「参考」に過ぎず、個別具体的な事案における労働能力喪失率は、後遺症を
負った者の現実の症状や、同人をとりまく環境などを踏まえ、修正されることもある。

以下では、脊髄損傷を負ったとされた事案について、自賠責によって認定された
等級の参考喪失率と異なる喪失率が裁判所によって認定された事案について、
その判断の基礎となった事情について検討する(なお、本項においては、
いわゆる不全損傷等を含む広義の脊髄損傷について検討する)。




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