裁判例⑭(高次機能障害・将来介護費)

裁判例⑭千葉地判平成21年11月10日(自保ジャーナル第1826号)
年齢 65歳(事故時)
性別 女子
傷害内容 外傷性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、脳挫傷、びまん性軸索損傷等
自賠責等級 高次脳機能障害3級3号、臭覚障害12級相当(併合2級)
被害者側の状況
構成力障害、記銘力障害等
単純作業であっても看視指示がなければ作業を継続することは困難な状態
介護内容 一定程度の看視、声かけ等の随時看視
認定された介護費用 近親者日額2000円
原告の請求
職業介護人日額1万2000円(祝日を除く月~金曜日)
近親者日額8000円(土日祝日)

ア 認定の理由
原告の後遺障害は、併合で2級と認定されているものの、高次脳機能障害については
3級3号であり、等級認定上は介護が前提とされていない。

しかし、裁判所は、症状固定後の生活状況等から、身体的介護の必要はないものの、
その後遺障害のため、規律ある生活習慣を維持させるために、例えば毎日散歩や
買い物に行き、一定の家事を行うよう指示を与え、それがどの程度実践されたかを
確認するという程度の看視、声かけは必要と判断した。

もっとも、その程度については、上記のような内容の看視、声かけを1日のうち
一定の時間帯に数時間費やして行えば足りる程度のものとして、日額2000円と認定した。

イ 本裁判例の検討
本裁判例は、原告の症状から、身体的介護の必要性がなく、また、単純作業に限定すれば、
買物や散歩を独力で行うことが可能であることを前提として、もっとも単純作業も看視、
指示がなければ継続することができないと考えられることを理由に、低額ながら
近親者介護の必要性を認めた。




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