裁判例⑩~⑫(口の障害)

裁判例⑩ 神戸地判平成5年8月10日交民集26巻4号983頁
年齢: 61歳
性別: 女子
職業: 主婦
傷害内容: 外傷性頸部症候群、右肩鎖関節挫傷、右顔面・右手挫傷、頭部外傷、
前歯歯根破損・欠損・歯冠破損
自賠責等級: 13級4号(歯牙欠損)【9%】
本判例認定喪失率: 否定
労働能力喪失期間: 否定
概要
本判例は、原告の本件後遺障害の内容である歯牙欠損が、同人の将来の労働能力に対して
どのような影響を与えるのか、同人がそのためにいかなる程度の減収を来すのかについて、
具体的な主張・立証がないとして逸失利益を否定した。

裁判例⑪ 名古屋地判平成3年8月12日
年齢: 不明
性別: 不明
職業: 飲食店経営
傷害内容: 右大腿骨・右脛骨・右腓骨・右尺骨骨折、歯牙欠損等
自賠責等級: 13級4号【9%】
本判例認定喪失率: 否定
労働能力喪失期間: 否定
概要
本判例では、歯牙障害について、既に修復済みであることからすれば、歯牙障害が
労働能力に格別の影響を及ぼすものとは考えられないとして、歯牙障害による逸失利益を否定した。

裁判例⑫ 東京地判平成18年3月28日自保ジャーナル1650号
年齢: 22歳(事故時)
性別: 男子
職業: 調理師見習
傷害内容: 舌・上下口唇裂創、歯冠破折、歯根破折、顔挫創、頭部打撲、左膝擦過傷等
自賠責等級: 13級4号【9%】
本判例認定喪失率: 否定
労働能力喪失期間: 否定
概要
本判例では、原告が料理店を経営する会社にアルバイトとして勤務し、原告の本件事故
によって傷害を受けた歯には義歯が装着されていたところ、原告が義歯について感覚は
あり全く歯触りが感じられないわけではないこと、味覚や嗅覚には影響を受けておらず
義歯となった6歯を除いた歯については温感・冷感や歯触りなどの感覚に対する影響を
受けていないこと、原告には咬合障害がないこと、原告が再就職するに当たって歯のことを
申告しなくてもよかったものの特に支障はなかったこと、調理師見習いとして再就職した後に
調理上の不都合を指摘されたり解雇を余儀なくされるような事情は生じていないことのほか、
原告の歯牙障害の後遺障害が原告の労働能力に影響を及ぼしていることを窺わせる事情が
認められないとして、逸失利益を否定した。




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