裁判例①②(運動機能障害)

裁判例① 東京地判平成18年12月25日自保ジャーナル1714号
年齢: 49歳
性別: 女子
職業: 看護師
傷害内容: 頭部外傷、急性硬膜下血腫、両滑車神経麻痺等
自賠責等級: 併合12級
本判例認定等級: 10級【27%】
本判例認定喪失率: 40%
労働能力喪失期間: 17年間(症状固定時50歳~67歳)
概要
本判例では、10級相当の複視による労働能力喪失率につき、被害者の単眼ではなく
両眼に滑車神経麻痺が生じて複視となった希有なケースであり、麻痺が単眼であれば
健眼によって真像を得ることができるが、両眼となれば、真像を得ることができない
ことになるから、単眼に滑車神経麻痺が生じたときよりも、両眼に生じたときのほうが、
労働能力の喪失に与える影響は大であり、正面視において複視が生じて場合に、
麻痺が単眼の場合と両眼の場合とで労働能力の喪失率を全く同一に考えることは
相当ではないとした。
さらに、本判例は、被害者が従事していた職種等により、労働能力喪失率表に
定めた労働能力喪失率が増減する場合もありうるとし、看護師という職業に鑑みると、
眼の異常がその業務遂行に及ぼす影響は多大であり、原告が看護師としての業務に
従事することができなくなり、退職を余儀なくされたこと、減収があったこと、
パソコンを長時間操作するといった労務に従事することは困難であり他の職種に
転職するとしても従事できる業務は現実的に限定されていること、他に左肩痛について
14級の認定を受けていること等を総合考慮して、被害者の後遺障害等級は
自賠責においては10級相当であるが、その労働能力喪失率は40%とした。

裁判例② 名古屋地判平成4年9月25日自保ジャーナル判例レポート108号No14
年齢: 10歳
性別: 女子
職業: -
傷害内容: 右強角膜裂傷、左眼瞼裂傷、顔面挫創等
自賠責等級: 併合6級(外貌醜状7級12号、右眼球運動機能障害12級)【67%】
本判例認定喪失率: 14%
労働能力喪失期間: 49年間(稼働年齢18歳~67歳)
概要
本判例では、外:貌醜状による逸失利益を否定したのに対し、
右眼球運動機能障害【12級・14%】については、当該等級どおりの逸失利益を認めた。




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