裁判例16 東京地判平成17年3月28日(自保ジャーナル第1599号)

裁判例16 東京地判平成17年3月28日(自保ジャーナル第1599号)
年齢: 事故時46歳
性別: 男子
事故日: 平成13年6月14日
事故状況: 原告が乗用車を運転し交差点を直進中、右折してきた
被告運転車両と衝突した。

原告の主張する傷害内容: 頚髄不全損傷等
自賠責等級: 不明
裁判所認定等級: 12級12号、喪失率14パーセント、
喪失期間10年間

原告が主張する後遺障害の内容 :頸髄不全損傷等で432日入院、
3級3号の後遺障害を残した。

被告の主張
原告の本件事故による傷害は軽い挫傷・打撲傷程度であり、
頚髄不全損傷ではない。仮に原告に本件事故による後遺障害が
発生したとしても、その程度は等級14級程度にすぎない

【裁判所の判断】
裁判所は、
①原告の症状は頸髄不全損傷とは言えず、外傷性頸部症候群および
外傷性神経症(詐病を含む)が妥当な診断名と考えるとする鑑定、

②入院中頻繁に外泊しているような頸髄損傷患者はいないという医師の
意見書

等から、原告の主張する頸髄不全損傷の傷害を負ったとは
認められないと判断した。

尚、裁判所は原告が本件事故前に健常な日常生活を送っていたこと
などに照らし、腕の痺れや感覚低下については、本件事故に起因して
発症したものとして、後遺障害等級12級12号に該当すると判断した。

【本裁判例の分析】
裁判所は、原告が同室者と談笑、度重なる外出、外泊等、頸髄不全損傷の
診断後通常見られない行動をとっていたことや、鑑定医の鑑定意見等を
重視して原告の頸髄不全損傷の主張を否定した。

尚、本件は素因減額についても争われたが、鑑定人の鑑定や医師の
意見書等から50%の素因減額を行った。




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