脊髄の機能

脊髄の機能として、第1に、神経伝導路としての働きが挙げられる。

錐体路(皮質脊髄路)は、脊髄を下行して同側の脊髄前角に至り、
ここで次のニューロンに接続して同側の手足などの運動筋に至る。
大脳からの指令は、この経路を伝わって目的の筋肉の収縮・伸展を起こさせる。
運動機能とは別に、知覚を伝える神経路(脊髄視床路など)も脊髄を上行している。

第2の機能は、随意運動をスムーズに行うための働きである。手足の運動を
目的どおりに、しかも巧みに行うためには、脊髄前角細胞が大きな働きを
果たしている。

第3の機能は、反射中枢としての働きである。膝蓋腱反射(膝をハンマーで
叩くと足先が跳ね上がる反射)などは、一般に筋伸展反射といわれる。
これとは反対の現象が屈曲反射であり、交叉性伸展反射(鋭い針が足に
刺さったりすると痛みを感じた足が反射的に屈曲し、反対側の足が
伸展するもの)が挙げられる。

これらの伸展反射や屈曲反射は、脊髄前角細胞からの運動ニューロンを
反射路の一部として使用している。下位運動ニューロン(前角細胞から
目的の運動筋までのニューロン)が障害されたときに腱反射が消失するのは
そのためである(反射については本章Ⅴ2(2)、ニューロン運動に
ついては本章Ⅲ2(1)参照)。




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