傷害慰謝料

慰謝料とは、精神的苦痛を慰藉するために支払われる損害賠償金です。

慰謝料は、傷害慰謝料、後遺症慰謝料及び死亡による慰謝料に分けられます。

ここでは傷害慰謝料について説明を行います。

傷害慰謝料とは、外傷を受けたことに対する肉体的苦痛や入通院加療を余儀なく
されることなどに対する煩わしさや苦痛を緩和するために支払われる金銭を意味します。

傷害慰謝料については、原則として入通院期間を基礎として別表Ⅰを用いて算出します。

たとえば、入院加療を2ヶ月行った後、通院加療を2ヶ月間行ったときは、
入院の2月の欄からスタートして、通院の2月の欄と交差した139万円が
傷害慰謝料額となります。

一方で、程度の軽い神経症状(むち打ち症などで他覚症状がない場合)には、
別表Ⅱを用います。
たとえば、入院加療を1ヶ月行った後、通院加療を10ヶ月行ったとすれば、
133万円が傷害慰謝料額となります。

このように、傷害慰謝料は、通院期間によって算出されるのが裁判基準です。
しかしながら、任意保険会社が提示する傷害慰謝料は、この基準によっては
算出されません。

任意保険会社からの提示金額としては、実際に通院した日数に4200円を乗じた額や、
実際に通院した日数を2倍し、それに4200円を乗じた額とすることが多く
見られます。これは自賠責保険の算定基準に引きずられた傷害慰謝料の算定方法と
言えるでしょう。

慰謝料の算定については、基本的には前述の別表を基準にして行います。

しかし、中には、通院が長期にわたり、かつ不規則である場合もあります。
この場合の慰謝料の算定としては、実通院日数の3.5倍程度を通院期間の
目安とすることが多く見られます。

このような場合には、経過観察的な傾向が強く、治療のため通院の必要が
認められるとは考えがたいことを理由としています。

この「通院が長期にわたり、かつ不規則である場合」が何を意味するのかは、
傷害の程度や治療経緯によって異なるため一概に言えませんが、治療期間が
1年以上にわたり、通院頻度が月2~3回にも満たない場合を目安とすれば
良いかと思います。

また、被害者が幼児を持つ母親であったり、仕事等の都合により入院期間を
短縮したと認められる場合には、傷害慰謝料の算定にあたり、実際の入院期間よりも
長く入院期間を捉えることがあります。

同様に、入院待機中の期間やギプス固定中等安静を要する自宅療養期間については、
入院期間と判断することがあります。

この他、傷害箇所が1箇所にとどまらず、数箇所に重い傷害を負い苦しんで
いるときには、上記基準によって算定した傷害慰謝料額を2割から3割程度
増額することもあります。

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