裁判例⑳

裁判例⑳大阪地裁堺支判平成18年4月14日
(自保ジャーナル第1662号)
年齢: 25歳(事故時)
性別: 男子
傷害内容: 全身打撲、脳挫傷、急性硬膜下血腫、意識障害、
左大腿骨骨折
自賠責等級: 高次脳機能障害2級3号
被害者側の状況
記銘力障害、意思疎通能力、問題解決能力低下等
会社には1人で通勤している
介護内容: 否定
認定された介護費用: 否定

【上記認定に至った理由】
1 裁判所は、自賠責認定では上記のとおり高次脳機能障害2級3号に
認定されたものの、原告の生活状況を検討し,後述のように将来介護が
随時必要であるとまではいえないとして高次脳機能障害を5級と認定した。

2 将来介護の要否については、原告は、日常生活上の食事、入浴、用便、
更衣など身の回りのことは自分でできており、一人で通勤して,終業後は
遊興して帰宅するという生活を送っているのであって、特に異常な行動に
及んでいると認めるべき証拠もないことから、原告が生活するために、
介護が随時必要であるとまではいえないとして、将来介護を否定した。

【本裁判例の特徴】
本裁判例は、上記のように原告の状況からは、日常生活に支障がないとして
将来介護を否定したものの、日常生活における自発性の欠如等の問題点は
逸失利益の中において既に評価しているとの考えを示した。
この裁判例の見解については、第2章Ⅳ5で示した考え方が参考に
なるものと思われる。




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