裁判例⑰

裁判例⑰東京地判平成20年1月24日(自保ジャーナル第1734号)
年齢: 40歳(事故時)
性別: 男子
傷害内容: 外傷性くも膜下出血、頭部外傷、右股関節後方脱臼骨折、
肺挫傷等
自賠責等級: 高次脳機能障害5級2号及び右下肢関節機能障害
12級7号等の併合4級
被害者側の状況
記憶障害、意思疎通能力低下、人格変化等
施設に入所するも人間関係がうまくいかず粗暴等で退所
介護内容: 随時の看視、声かけ、付添
認定された介護費用: 近親者日額5000円

【上記認定に至った理由】
1 まず、自賠責認定では上記のとおり高次脳機能障害は5級2号に
認定されたものの、裁判所は、原告の状況や障害等級1級の保険福祉手帳が
交付されたこと等を考慮して高次脳機能障害を3級と認定した。

2 次に、将来介護の要否について、原告は日常生活において、食事、
着替え、入浴、排泄等を、基本的に他人の介助によらずに行うことが
可能であるが、原告の妻が、原告に対して、食事や着替え等の準備をする
必要があるほか、日常生活のほぼ全般にわたって随時声掛けを行って行動に
出ることを促す必要があり、また、食事の量、火の取扱い、金銭管理等に
ついて注意することなども必要であることからすれば、親族による付添いが
必要であるとした。

そして、必要とされる付添いの内容としては声掛け及び看視が中心で
あるとして、将来介護費用を近親者日額5000円で算定した。

【本裁判例の特徴】
本裁判例は、原告の後遺障害の内容・程度を具体的に検討した上で
自賠責よりも高い認定を行うとともに、随時看視等を認めた。




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