裁判例⑬

裁判例⑬東京地判平成19年3月1日(自保ジャーナル第1702号)
年齢: 40歳(事故時)
性別: 女子
傷害内容: 脳挫傷、左下腿開放骨折、左肩骨折、右膝骨折、全身擦過傷、
左下腿裂傷、症候性てんかん等
自賠責等級 高次脳機能障害2級3号及び下肢変形障害8級等との併合1級
被害者側の状況
知能レベル低下、記憶障害等
原告宅に週2回ヘルパーが来訪している
介護内容: 随時の看視や声かけ
認定された介護費用: 近親者日額2000円

【上記認定に至った理由】
1 まず、自賠責認定では上記のとおり併合1級に認定されたものの、
裁判所は、改善しているとして高次脳機能障害を5級と認定し併合3級を
認定した。

2 次に、将来介護の要否について、原告には他の者の介護や付添いによらず、
独立して生計を立てる生活までを期待することはできず、本件事故による
うつ症状の悪化、記憶障害及び知能レベルの低下の継続によって、一定の
看視やコミュニケーションを必要とする状態にあると評価でき、
介護としての看視や声掛けが随時必要であるといえるが、常時介護と
しての看視や声掛けを必要とする状態であるとまでいうことは
できないとした。

そして、具体的な介護内容としては、初めての場所に外出するときには、
付添いを要したり、必要に応じて原告に対して日常生活動作及び
日常生活関連動作や日常生活上の注意を促し、また、食事を用意して声を
掛けたり、外出のための声掛けをするなどといった程度の看視等で足りる
といえるとして近親者職業介護人ともに日額2000円で算定した。

【本裁判例の特徴】
本裁判例は、原告が独立して生計を立てることは期待できないとした上で、
初めての場所に外出する際等には付添が必要であることを理由に随時看視を
認めている。




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