裁判例④

裁判例④札幌地判平成17年1月27日(自保ジャーナル第1582号)
年齢: 21歳(事故時)
性別 :女子
傷害内容: 脳挫傷、顔面骨折、頭皮顔面挫創、左鎖骨骨折、
左第4中足骨頸部骨折等
自賠責等級: 高次脳機能障害3級3号及び外貌醜状7級12号等の併合1級
被害者側の状況
基本的に抑うつ気分で、自殺念慮が持続し、意欲が低下しており、気分不安定、
自己中心的、他罰的であり、持続力に乏しく、易刺激的といった症状が発現
原告の母親が症状固定後も原告の介護に当たっている
介護内容: 随時の介助、看視、声かけ等
認定された介護費用
近親者日額7000円
職業介護人日額9000円+2000円

【上記認定に至った理由】
裁判所は、原告の上記後遺障害の内容及び日常生活上の動作等についても、
着替えや入浴等は自立して行えるようになったものの、刃物や火気に対する
注意力が不足していて危険であり、食事摂取、身辺の清潔保持、安全保持、
危機対応には援助が必要であり、炊事、外出、金銭管理、他人との意思伝達、
社会的手続、公共施設の利用、文化的社会的活動も援助なしには行えず、
休学中の大学への復学も見込まれない状態であることから、原告の
高次脳機能障害の程度は後遺障害等級第2級3号に該当するものに近く、
終生にわたって随時付添介護をし、その行動等を見守り教示する必要が
ある状態(介助・看視・声掛け等の必要な状態)にあるとした。

そして、原告の母親が現在まで介護に当たっているところ、母親の就労日
及び67歳以降は職業介護人が必要であるとして、将来介護費用を原告の
母親が67歳になるまでは休日年125日分近親者日額7000円、
就労日240日分職業介護人日額9000円+近親者日額2000円として、
それ以降は余命年数まで日額9000円+2000円と算定した。

【本裁判例の特徴】
本裁判例は、原告の状態を詳細に認定した上で、食事摂取、身辺の清潔保持、
安全保持、危機対応といった生存のために必要な行為、社会的活動等にも
介助が必要であるという原告の状態からは高次脳機能障害の程度が2級3号に
該当するものに近いことから、介助・看視・声掛け等を内容とする
随時付添介護を認めている。




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