その他

裁判例⑰
仙台地裁平成19年2月9日判決(自保ジャーナル1740号)
性別・年齢 女性 症状固定時45歳
事故当時の職業 主婦(事故時は35歳)
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級) 心房破裂による心房縫合、
小腸穿孔部縫合、腹壁瘢痕ヘルニア、腸閉塞、神経因性膀胱等の症状につき5級3号
他の後遺症・これを含めた後遺障害等級 脊柱変形(11級7号)との併合4級
比較基準喪失率 92%
喪失率・期間 22年間(67歳まで)92%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 1670万円
後遺症慰謝料 1800万円
4級基準の慰謝料額に、非該当の腹部瘢痕、傷跡による精神的苦痛を加味し、
130万円加算

特徴
上記①臓器部分障害による日常的腹痛、上腹部がもやもやする感覚、息苦しさ、
胸部の張りや嘔吐感、食事量の制限の一方で空腹になると不快感や腹痛を伴い室内で
横になって安静にする必要があること、②神経因性膀胱による排尿困難、
③脊柱変形による背中や腰を曲げることが困難等の事情にもとづき、
4級のとおり92%の喪失率を認定している。

裁判例⑱
神戸地裁平成17年7月21日判決
性別・年齢 男性 症状固定時66歳
事故当時の職業 タクシー会社嘱託従業員
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級) 膵外傷(3分の2切除)、
肝損傷及び左肺挫傷による腹痛、創部違和感並びに外傷性大動脈解離、
胆のう及び脾臓摘出(7級5号)
比較基準喪失率 56%
喪失率・期間 4年間56%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 1000万円
後遺症慰謝料 1000万円

特徴
判決は、胆のう及び脾臓の摘出並びに膵臓の3分の2の切除の労働に及ぼす
影響について「的確に認定するのは困難」としている。

しかし、その上で、実際に具体的支障(歩行を始めとして日常動作全般が緩慢になる、
重いものを持てない、腹痛や下痢を起こすことが多いなど)が生じているのであるから、
胆のう摘出等の「影響の程度いかんは上記労働能力喪失率の認定を左右しない」
と明示していることが特徴的である。

また、症状固定後も大動脈解離の悪化を防ぐための血圧コントロール等が
必要として、将来治療費が認定されている。




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