肝臓

裁判例⑫
大阪地裁平成10年9月1日判決(自保ジャーナル1289号)
性別・年齢 男性 症状固定時36歳
事故当時の職業 産婦人科医
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級) 慢性C型肝炎(11級11号)
他の後遺症・これを含めた後遺障害等級 頭部神経症状12級等との併合10級
比較基準喪失率 27%
喪失率・期間 31年間(67歳まで)20%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 510万円
後遺症慰謝料 440万円

特徴
肝機能は一応正常範囲内に収まっているが、C型肝炎ウィルスキャリアであるため、
気を付けながら仕事をしなければならない(手術等の仕事中に自分が出血してしまうと
患者に感染するおそれがある)という医師業務への具体的支障を考慮し、
20%の喪失率を認定している。

裁判例⑬
東京地裁平成9年9月16日判決(交民集30巻5号1397頁)
性別・年齢 男性 症状固定時28歳
事故当時の職業 会社員
後遺症の内容(部分の後遺障害等級) 輸血後にC型肝炎に罹患し、
肝臓右葉部分切除及び胆のう摘出(7級5号)
比較基準喪失率 56%
喪失率・期間 67歳までの39年間35% 
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 930万円
後遺症慰謝料 770万円

特徴
C型肝炎は再発のおそれが否定できず、疲れやすくなり、食事等の日常生活上種々の
規制を受けている一方で、切除部位が20分の2程度であること、1日あたりの収入が
上昇(事故前3カ月間が6470円であるのに対し、事故後は7650円~9163円)
している推移等にも照らし合わせ、事前認定7級の56%ではなく、
9級相当の35%の喪失率を認定している。

裁判例⑭
岡山地裁平成10年3月26日判決(交民集31巻2号512頁)
性別・年齢 男性 症状固定時36歳
事故当時の職業 岡山市職員
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級) 慢性C型肝炎(7級)
及び胆のう全摘出(11級)の併合6級
比較基準喪失率 67%
喪失率・期間 60歳までの24年間は10%
その後7年間は35%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 1100万円
後遺症慰謝料 600万円

特徴
市職員としての定年60歳までについては、収入減が生じていないこと、
平時は多少疲れやすいものの格別問題なく勤務できること、昇格等で多少不利益を
受ける可能性も否定できないが格別大幅な収入減になる事情が認められないとして、
喪失率は10%の認定にとどめている。

もっとも、定年後は再就職で職種が限られ、同年齢の健全な人に比べると
相当程度労働能力が劣るであろうと推認して35%の喪失率を認定している。




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