呼吸器関係

裁判例①
金沢地裁平成17年1月14日判決(自保ジャーナル1613号)
性別・年齢 男性・症状固定時62歳
事故当時の職業 会社員(定年退職後に再就職した直後)
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級)
外傷性胸部大動脈瘤等による呼吸困難。50mか100m程歩くと冬でも発汗し、
高山に登ったときのように呼吸が圧迫されて歩けなくなるが、一休みして深呼吸し、
その後また歩き出すことを繰り返せば全体として30分程度散歩可能(9級11号)
他の後遺症・これを含めた後遺障害等級 嗄声(12級相当)、
右鎖骨変形(12級5号)、うつ病14級との併合8級
比較基準喪失率 ※1 45%
喪失率・期間 全体として5級相当として、67歳までの5年間79%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 ※2 830万円
後遺症慰謝料 1300万円

特徴
自賠責では併合8級であったが、嗄声及び呼吸障害によって日常的な会話や
身体運動が困難になったことに加え、うつ病を発生するなど、就労が極めて困難な
状態であると推認され、全体として5級相当と判断している。

※1 本章で述べる「比較基準喪失率」とは、各裁判例の当該後遺障害等級
(併合の場合は併合された後の等級)に対応した、「自動車損害賠償責任保険の
保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準」
(平成13年金融庁国土交通省告示第1号)の別表に記載された労働能力喪失率をいう。

※2 本章で述べる「同等級の一般的な後遺障害慰謝料」とは、判決が言い渡された
年に刊行された「赤い本」に記載の後遺障害慰謝料額である。

裁判例②
東京地裁平成19年12月18日判決(交民集40巻6号1637頁)
性別・年齢 男性症状固定時42歳
事故当時の職業 潜水士(自営)及び父親経営会社の給与所得者
後遺症の内容(胸腹部臓器部分の後遺障害等級)
肝損傷、胸骨肋骨骨折、肺挫傷、急性肺動脈血栓症(11級11号)
比較基準喪失率 20%
喪失率・期間 25年間(67歳まで)20%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 420万円
後遺症慰謝料 450万円

特徴 後遺症により潜水士業務が廃業になっている等の事情に照らし、
等級に従った喪失率を認定している。

また、慰謝料について、潜水士という特殊技能を廃業した事情に鑑み、
11級の一般的な慰謝料の金額420万円より30万円増額している。
なお、本件事故により永久的下大動脈フィルターが体内留置されているため、
毎月1回必要な抗凝固療法の将来治療費が認定されている。




  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページトップへ

0120-949-753

このページの先頭へ