鎖骨変形

ア 鎖骨の機能
鎖骨は,S字状に弯曲した長骨であり,胸骨と肩甲骨を接続している。
また,上肢帯の骨格を肩甲骨とともに構成し,肩甲骨と一体となって胸鎖関節を
中心とする運動を行っている。

鎖骨の機能は,大きく以下のものがあげられる。

①肩甲帯の前後運動の支柱となる

②筋の起こるところであり,また,着くところとなる。

③鎖骨下または腋窩動静脈,上腕神経叢の骨性の防御となる。

④鳥口鎖骨靱帯を介して主として僧帽筋の作用を肩甲骨に伝える。

このうち,④の機能がもっとも重要とされているものの,僧帽筋を三角筋に十分に
縫合しておけば大きな機能障害は起こらないとされ,先天性欠損や鎖骨全摘出をしても,
肩関節の可動性や日常生活動作に重大な支障はないといわれている(平成●年赤本講演録)。

そのため,鎖骨が変形しただけでは労働能力の喪失が認められないのではいかという観点から,
裁判の場合には労働能力喪失率が問題となる。
以下裁判例を検討する。




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