等級認定に参考とされる資料

脊柱障害の後遺障害等級認定にあたっては、症状固定時作成の後遺障害診断書は勿論のこと、
認定要件にもあるように器質的変化の存在が重要になってくるため,脊椎の骨折を視覚的に
証する資料として,X線等の画像資料(器質的損傷が明らかな画像)が必須である。
以下では,主要な画像について説明する。

ア 単純X線撮影
X線を身体の目的部位に放射し,透過させて撮影する方法であり,レントゲンとも呼ばれる。
人体の組織によってX線の透過度が異なるため,人体内部の状態を判断することができる
(例えば,骨は透過度が低いため白く写る)。画像診断の基本となる撮影方法である。

イ CT(computerized tomography:コンピュータ断層撮影)
X線装置とコンピュータを使って、人体の精密な横断断層像を撮影する方法である。
従来のX線撮影では解像できない低コントラストの組織を鮮明に描出できる。

整形外科領域では、脊椎、骨盤疾患、腫瘍性病変などに特に有用である。単純CTは、
主に外傷による脱臼骨折や粉砕骨折時の脊柱管の状態把握や脊椎腫瘍などの骨破壊映像の
発見に威力を発揮する。脊髄造影、椎間板造影にCTを併用すれば診断的意義が一層高まる。
最近では、3次元構築が可能である(3D CT)。

ウ MRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴映像)
生体を構成している原子核、主に水素原子核の核磁気共鳴現象nuclear magnetic resonance
(NMR)を画像化したものである。NMRは、原子核が磁場中で特定の波長の電磁波を
共鳴吸収しつつ、ついで電磁波を放出する現象である。
同法は、以下の特徴が挙げられる。

① 非侵襲性で安全な検査である。
② コントラスト分解能が優れ、造影剤を用いることなく軟部組織を描出することができる。
③ 任意の断面像が電気的操作のみで得られる。
④ 撮像法や撮像のパラメータ(T1(縦緩和時間)、T2(横緩和時間)、水素原子核密度、流れ)を
変化させると、情報の異なる画像が得られる。T1強調画像では脊髄は中信号、髄液は低信号に
描出され、T2強調画像では髄液は高信号に描出される。

このように、コントラスト分解能が高いため、例えば、写真(スタンダードp25図4)のとおり、
X線側面像では一見異常がないように見える場合でも、MRIのT2強調画像では
C7―T1脱臼骨折が確認できる。
なお,検査の際には1.5テスラ以上のものが望ましいとされる。




  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページトップへ

0120-949-753

このページの先頭へ