接客業

裁判例③
大阪地裁平成17年9月21日判決(自保ジャーナル1633号)
症状固定時の年齢 25歳
事故当時の職業 喫茶店と居酒屋で接客業のアルバイト
醜状の内容(醜状部分の後遺障害等級) 左下眼瞼が右より下垂しており、
笑ったときに左目が開いている、左鼻穴形態が右と異なり6cmの線状痕(7級12号)
比較基準喪失率 56%
喪失率・期間 67歳まで42年間、30%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 1000万円
後遺障害慰謝料 1030万円
特徴 上記年齢、女性である事、後遺障害の内容、アルバイトとはいえ
接客業であることを考慮している。

裁判例④
東京地裁平成20年7月22日判決(交民集41巻4号935頁)
症状固定時の年齢 27歳
事故当時の職業 旅行会社添乗員
醜状の内容(醜状部分の後遺障害等級) 左側頭部から左前額部にかけての
人目につく線状瘢痕(前額部先端で二股に分かれ,下辺で長さ約6.5cm,
幅約0.5cm)、7級12号
比較基準喪失率 56%
喪失率・期間 10年間10%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 1000万円
後遺障害慰謝料 1250万円
特徴 添乗員としての業務は接客業としての性格があること、後遺症が添乗員として
勤務する上で支障になること、原告が旅行会社を退職している事等を労働能力の喪失を
肯定する要素としている。本件後遺障害が、「髪型等を工夫することによりある程度
目立たなくすることはできる」としながらも、上記職種、後遺症の内容、年齢等を
考慮して認定している。

裁判例⑤
東京地裁平成21年11月16日判決(自保ジャーナル1817号)
症状固定時の年齢 39歳
事故当時の職業 商品配送、納付、接客業務を含む会社員
醜状の内容(醜状部分の後遺障害等級) ①右下肢の皮下脂肪組織の全体的な剥脱、
②下腿周囲に、着衣上から判別可能な程度に差が生じていること
(脛骨結節部が右27.5cm、左30.5cm、ふくらはぎが右32cm、左33.5cm、
足関節部が右17.8cm、左19cm)、③右下腿に植皮痕を含めて前面約30cm、
後面約50cmにわたる瘢痕が残存(12級相当)
他の後遺症・これを含めた後遺障障害等級 右ひざ関節及び右足関節の機能障害
(併合11級)を含め、併合10級
比較基準喪失率 27%
喪失率・期間 67歳まで27年間24%
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 550万円
後遺障害慰謝料 600万円
特徴 「一般的に、右下肢の醜状障害が労働能力に影響を与えることは、肉体的な意味でも
対人的な意味でも考えられない」としつつ、①左右下肢の周径の差異が着衣の上からも
判別可能であること、②事故前は接客も担当していたが事故後は専ら電話対応業務等の
デスクワークを担当していること、③醜状障害から派生するというべき疼痛や知覚障害のため
業務に集中することが困難で残業することができないことから、「神経症状を含む右下肢の
醜状障害は、原告の労働能力に一定の影響を与えると認める」と判断している。

その上で、具体的な喪失率については、併合10級の27%(比較基準喪失率)と11級
(下肢醜状部分を含まない機能障害部分のみ)の20%の中間的な24%と
していることが特徴である。

また、後遺障害慰謝料について、醜状部分が「逸失利益の算定上必ずしも十分に反映されない」
として50万円増額していることが特徴である。

裁判例⑥
大阪地裁平成19年7月17日判決(交民集40巻4号899頁)
症状固定時の年齢 23歳
事故当時の職業 婦人服販売員
醜状の内容(醜状部分の後遺障害等級) 下顎部線に4mm×1mmの状痕(12級15号)
比較基準喪失率 14%
喪失率・期間 否定
同等級の一般的な後遺障害慰謝料 290万円
後遺障害慰謝料 320万円
特徴 給与及び賞与が一貫して上昇傾向にあり、事故2年後には9%を超える
昇給があること、醜状痕が就労及び収入に現実的に影響を与えたと認めることは
できないとして、逸失利益を否定している。

もっとも、後遺症慰謝料において、上記後遺症、他の外貌醜状(左肩胛骨周囲及び
臀部ないし腰部の挫創痕、外傷性刺青。自賠責非該当)も考慮し、12級の一般的な
慰謝料額の290万円より30万円増額した320万円を認定している。




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