基準の改正とその経緯

外貌(上肢及び下肢の醜状を含む)醜状障害に関する障害等級認定基準は、
以下の表のとおりである(平成23年5月2日改正後のもの)。

従前は、障害が同じ程度であっても男性は女性より低く扱われていた(以下の改正前の表参照)。

しかし、後述する京都地裁平成22年5月27日判決において、外貌の著しい醜状障害の
等級について男女間で大きな差が設けられていることは合理的理由なく性別による
差別的取扱いをするものとして憲法14条1項に違反するとされたのを受け、
従前の障害等級認定基準が改正されるに至った。

改正の主な内容は、障害等級の男女差の解消と、障害等級の新設である。
すなわち、従前男女別とされていた障害等級について、男性の等級を女性の等級に
引き上げられる形で改正され、障害の程度に応じ男女とも同一の等級として評価される
ようになった。また、従来「外貌の著しい障害」(第7級)と評価されていたものであっても、
医療技術の進展により、傷痕の程度を、相当程度軽減できる障害は、新設する「第9級」
として評価されるようになった。

この改正後の基準は、労災との関係では、平成23年2月1日以降に支給事由が生じた
ものについて適用される。もっとも、これにかかわらず、改正前の障害等級表
第12級13号又は第14級10号に該当し、平成22年6月10日以降に障害(補償)給付の
支給決定を受けた者又は受ける者については、当該障害にかかる障害(補償)給付の支給事由が
生じた日から改正後の認定基準が適用される(上記京都地裁判決の違憲判決の確定日である
平成22年6月10日に遡及して適用)。

自賠責との関係においては、改正施行令の交付は平成23年5月2日であるが、平
成22年6月10日以後に発生した事故については、労災保険制度と同様に遡及して適用される。

改正後の表(別表第2)
区分: 等級: 程度
外貌: 7級12号: 外貌に著しい醜状を残すもの
外貌: 9級16号: 外貌に相当程度の醜状を残すもの
外貌: 12級14号: 外貌に醜状を残すもの
上・下肢: 14級4号: 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
上・下肢: 14級5号: 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

改正前の表(別表第2)
※ 外貌に関するもの。上・下肢は、上記改正後の表と共通
障害の程度: 男性の等級: 女性の等級
外貌に著しい醜状を残すもの: 12級14号: 7級12号
外貌に醜状を残すもの: 14級10号: 12級15号




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