足指の障害

ア 足指の構造
イ 欠損障害

a 後遺障害等級認定基準
(a)欠損障害の意義 
足指の欠損障害は、足指の「全部を失ったもの」とされており、具体的には、
中足指節関節から失ったものをいう。

(b)認定基準
    
5級8号 両足の足指の全部を失ったもの

8級10号 1足の足指の全部を失ったもの

9級14号 1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの

10級9号 1足の第1の足指または他の4の足指を失ったもの

12級11号 1足の第2の足指を失ったもの、第2の足指を含み2の足指を
失ったもの又は第3の足指以下の3の指を失ったもの

13級9号 1足の第3の足指以下の1又は2の足指を失ったもの
    
(c)認定のポイント
欠損障害の有無は、画像上明確に判定できることが多いので、認定そのものよりも、
労働能力喪失率の争いになることが多いであろう。

b 裁判例
(a)概観
足指の欠損障害は、その等級評価が単独で問題になることはあまりないと考えられる。
欠損障害は画像から明らかであることが多いし、足指の後遺障害が生じているケースの多くは、
他の後遺障害も併存しており、足指の障害以外の障害のほうが逸失利益等に
大きく影響してくるからである。

(b)具体的裁判例
※労働能力喪失期間は明記無き限り就労可能年数
(症状固定時の年齢から67歳までの期間と平均余命の半分のどちらか長い期間)
※「[〇%]」は当該等級の自賠責における基準となる喪失率

① 大阪地判平成18年6月14日 交民集39-3-764
    
年齢 56歳(事故時)
性別 男子
職業 自営(米穀、灯油の販売)
傷病名 右第3、第4趾断裂
自賠責認定等級 13級9号(当時は10号)[9%]
本判決認定喪失率 9%

概要
原告が重量物の運搬等を行っていたことから、上記後遺障害によりある程度の
困難が生じたことは認められるとされた。

② 大阪高判平成16年12月7日 交民集37-6-1540
年齢 21歳(症状固定時)
性別 男子
職業 引越アルバイト
傷病名 不明
自賠責認定等級 併合10級(11級9号右第1、第4趾一部欠損、
12級11号右第2、第3趾全部欠損)[27%]
本判決認定喪失率 27%

概要
現在でも、控訴人(原告)は、重い物を持って歩いたり、長時間立ち続けたりすると、
相当な痛みがあることが認められるとし、併合10級であることも指摘した上で、
上記喪失率を認定した。




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