【等級より低い喪失率しか認められなかった事例】

④ 大阪地判平成12年2月10日 自保1358号
    
年齢 25歳(事故時)
性別 男子
職業 運送会社ドライバー
傷病名 左下腿挫滅創、開放骨折等
自賠責認定等級 併合2級(左大腿部切断、右足指全廃、左足関節障害)[100%]
本判決認定喪失率 92%

概要
①症状固定後仕事に従事していたこと、
②月10万円ほどの支給を受けていたこと、
③自動車の運転が可能であったこと、
④自己都合退職により無職となったことを判断要素として挙げ、100%の
労働能力喪失を認めなかった。

⑤ 東京地裁八王子支部判平成10年8月26日 交民集31-4-1229
      
年齢 37歳(症状固定日)
性別 男子
職業 ミュージシャン(トロンボーン奏者)
傷病名 右下腿骨開放、骨盤骨折等
自賠責認定等級 併合3級(右ひざ関節以上切断、骨盤骨変形)[100%]
本判決認定喪失率 92%

概要
逸失利益の算定にあたり右足が義足であること等、右足の後遺障害のみ挙げ、
4級相当の92%と認定。事故当時原告は一時的なバイト収入であった旨原告側は主張し、
賃金センサスを基礎収入とすることを求めたが、基礎収入を事故前年度以上のものに
認定するには至らなかった(確定申告等もなし)。

(なお、裁判所は明確に述べてはいないが、骨盤骨変形に伴う労働能力喪失に関し
全く触れていないため、骨盤骨変形について労働能力喪失は無いと判断したものと考えられる。)

⑥ 東京地判平成6年4月22日 自保118号
     
年齢 45歳(症状固定時)
性別 男子
職業 公務員(ごみ収集作業員)
傷病名 右大腿部切断等
自賠責認定等級 4級5号[92%]
本判決認定喪失率 60%

概要
収入の減少はないものの、配置転換により特別手当が得られなくなったこと、
今後の病気欠勤は有給だけではまかないきれない恐れがあり今後分限免職を受けるおそれが
あることなどを指摘し、労働能力喪失率60%を認めた。
     
⑦ 東京地判平成12年5月31日 自保1354号
     
年齢 18歳(事故時)
性別 男子
職業 大学生
傷病名 右下腿切断等
自賠責認定等級 4級5号[92%]
本判決認定喪失率 70%

概要
①片足が義足であることは、労働、特に就職の際において大きな障害となることは否定できないこと、
②就職したとしても相当程度本人の努力によってカバーせざるを得ない面も否定できないとする半面、
③海外の大学に進学し、一人暮らしをしており、自転車、自動車に一人で乗ることができ、
比較的問題なく日常生活を送っていることも加味し、70%の喪失率を認定した。

⑧ 東京地判平成13年3月28日 自保1409号
     
年齢 19歳(事故時)
性別 男子
職業 会社員
傷病名 右大腿・膝・下腿骨開放骨折等
自賠責認定等級 併合4級(8級右下肢短縮、8級右股関節用廃、12級右膝機能障害、
12級右第1、2趾用廃、12級骨盤骨変形)[92%]
本判決認定喪失率 79%

概要
原告が、事故後、就職し、約360万円の年収を得ていることから、4級相当の92%の
喪失率は認められないとしながら、通勤に際して最寄駅まで親の送迎が必要であること、
通勤や勤務において制限を受けていることから、上記喪失率を認定した。

なお、原告が今後さらなる手術を予定しており、これにより後遺障害はさらに改善されるとの
被告の主張に対しては、どのような後遺障害がどの程度改善されるかについて、
具体的な主張が無いとして、採用されなかった。

⑨ 東京地判平成4年7月31日 判タ804-164
     
年齢 16歳(事故時)
性別 男子
職業 無職
傷病名 左下腿末梢側1/5完全骨折等
自賠責認定等級 5級[79%]
本判決認定喪失率 70%

概要
①原告が左足切断後間もなく義足を装着していること及び事故当時16歳という原告の年齢から、
今後事務系統の職種等に就いて生計をたてることも難しくない

②現在原告が無職でほとんど収入がないことも加味されて、70%の喪失率を認定した。




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