交通事故損害賠償の時効

交通事故の損害賠償で、気をつけなければならないのが、「時効」という概念です。

交通事故で被害に遭ったとき、そのまま損害賠償請求をせずに放っておくと、
時効で請求権が消滅してしまいます。

要するに、本来もらえるべき賠償金額が、ゼロになってしまうということです。

交通事故の場合には、時効が2種類ありますので、そのそれぞれについて説明します。

1 自賠責保険に対する被害者請求の時効
前述したように、交通事故の被害者は、自賠責保険に対し、自分で直接損害賠償額の
請求ができます。

しかし、この被害者請求権は、「損害を知ったとき」から2年で時効になり、
消滅してしまいます。

そして、「損害を知ったとき」というのは、原則として「事故日」となります。

事故に遭ったときに、損害を知ったとみなされ、その日から2年以内に被害者請求を
しなければ、時効により被害者請求権が消滅してしまうのです。

ただし、自賠責保険会社から、2年の時効経過前に「時効中断承認書」という書類を
もらっておけば、それで時効が中断しますので忘れずもらっておきましょう。

しかし、後遺障害が認定された場合については、症状固定日から、後遺障害部分の
請求について時効が進行します。

したがって、症状固定日から2年間、被害者請求をすることができます。
被害者請求権が2年の時効にかかった場合には、加害者らに請求するしかありません。

そこで、次に加害者らに対する損害賠償請求権の時効について説明します。

2 損害賠償請求権の時効
加害者や自賠責保険の保有者、使用者らに対する損害賠償請求権は、「損害及び
加害者を知りたる時」から3年です。

あるいは、知らなかったとしても、事故のときから20年経過すれば時効により
消滅します。

しかし、後遺障害がある場合には、症状固定により、はじめて後遺障害を含む
損害について知ったことになるので、症状固定日から3年となります。

したがって、この3年という時効は厳密に管理し、決して徒過させてはいけません。

なお、この3年の時効を中断させるには、原則として訴訟提起を行います。

内容証明郵便によって6ヶ月延長させることはできますが、この場合には、
6ヶ月以内に訴訟提起をする必要があります。




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