【裁判例③】

【裁判例③】大阪地判平15年6月27日(交民36・3・893)
争点 事故とてんかんとの因果関係
結論 肯定
年齢 事故時58歳、固定時59歳
性別 男性
職業 タクシー乗務員
自賠責等級 てんかんにつき非該当
裁判所認定等級等
てんかんにつき9級
喪失期間59歳から70歳までの11年間
喪失率35%

【理由】
裁判所は、外傷性てんかんの診断基準として広く用いられるWalker、A.E.
の診断基準「①その発作がまさしくてんかんであること、②外傷以前にてんかん発作を
起こしていないこと、③他に脳又は全身疾患を持たないこと、④外傷は脳損傷を起こし
得る程度の強さであったこと、⑤最初のてんかん発作は、受傷後あまり長くない時期に
発生していること、⑥てんかんの型、脳波所見及び脳損傷部位が一致していること」
のうち、②③⑤に該当することは問題がなく、①に関しても、当初から、発作時の状況を
聞き取った医師が、確定的ではないとしながらも、外傷性てんかんの発作である可能性が
高いとして、抗てんかん薬の投薬を開始して、その効能から判断して外傷性てんかんとの
診断を行っていることなどから該当し、④⑥に関しては、受傷時に意識障害を伴わない
ような軽微頭部損傷でも、てんかんが発作する場合がないわけではなく、脳波についても、
発作間欠期のてんかん性放電が出現しない場合も少なくないと認められることからすると、
それまで、意識喪失発作を起こしたことのなかった原告が、本件事故による頭部打撲を
契機に変調を訴え、本件事故の約5か月後から、度々(約10か月間に5回)、意識喪失の
発作を起こしたが、外傷性てんかんが疑われるとして抗てんかん薬の投与が開始された後
(平成12年4月以降)は、平成12年に3回、平成13年及び平成14年は各1回の発作
のみであることなどからこれにも該当するとし、原告が本件事故によって外傷性てんかんを
発症したものと認定した。




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