示談とは何か

交通事故の損害賠償を解決するには、加害者側と被害者側で合意をするか、
法的手続によることになります。

示談とは、交通事故に関する損害賠償問題という民事の問題を、当事者の話し合いにより、
互いに譲歩しあって解決することです。示談は、法律的に、民法上の「和解」が
これにあたります。

示談は、民事上のことですので、免許取り消しなどの行政罰や、業務上過失致死傷などの
刑事問題とは別個の問題です。

ただ被害者がこうむった損害を金銭で賠償するための手続です。
また、示談は、相互に譲歩をしあうことを前提にしています。
通常、裁判で請求しうる満額よりも、やや低額で示談が成立することになります。

もちろん、被害者側が正当な損害算定をし、加害者側が納得すれば、譲歩せずに示談は
成立します。

示談とは、お互いの譲歩による話し合いにより解決することですが、任意保険会社は、
この点で被害者側に譲歩を迫ってくるのです。

示談とは、お互いが譲歩しなければなりません。これは交渉ですので、被害者側も
知識をつけて、しっかりと任意保険会社と交渉する必要があります。

示談が成立した場合には、「示談書」を取り交わします。示談書には、
次のような内容を記載します。

1. 当事者の特定(誰と誰が当事者か)
2. 交通事故の特定
(交通事故の年月日時刻、場所、車両登録番号、事故態様等によって特定します。)
3. 人損と物損の別
4. 示談金額
5. 支払条件(いつ、どのような方法により支払うのか。)
6. 精算条項
(示談は、紛争の終結を意味するので、示談成立によって、示談内容以外の請求は
全て放棄し、相互に債権債務がないことを確認します。)
7. 将来の後遺障害
(将来後遺障害が発生する可能性があるときは、その分を留保します。
例「本件示談後、後遺障害が発生した場合には、当該後遺障害に基づく損害賠償については別途協議する。」)

示談が成立したときは、必ず示談書を取り交わすようにしましょう。

(図)
示談書
吉田次郎(以下「甲」とする。)と、東尾孝幸(以下「乙」とする。)は、
下記の事故(以下「本件事故」とする。)による甲の乙に対する損害賠償請求に
ついて次のとおり示談する。

(事故の表示)
日時  平成〇〇年〇〇月〇〇日 午後1時00分
場所  東京都千代田区〇〇町〇〇番地先路上
態様  乙運転の自動車(登録番号〇〇54ね〇〇〇〇)が道路横断中の甲に衝突した。

(示談の内容)
1 乙は、甲に対し、甲の傷害に関して発生した治療費、休業損害、慰謝料、
後遺障害その他一切の損害賠償として、既払金のほかに金〇〇〇〇万円の支払い
義務があることを認め、おれを平成〇〇年〇〇月〇〇日限り甲の指定する
下記口座宛振込支払う。

 <口座>
  〇〇銀行 〇〇支店
  普通預金 〇〇〇〇〇〇〇
  水元太郎

2 本件事故による甲の傷害に間する損害賠償は後遺障害分を含め
(但し、後遺障害等級12級)、一切解決済みとして、甲は、乙に対し、
本示談書に規定する他、何らの請求もしないこととする。ただし、本件示談の際に
予想しえない後遺障害が発生した場合には、当該後遺障害に基づく損害賠償に
ついては別途協議する。

以上

平成〇〇年〇〇月〇〇
甲  住所
      氏名                印
乙  住所
    氏名                  印




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