裁判例の分析

上記(4)で解説したとおり、被害者の既往症による素因減額が、
交通事故による損害賠償請求の事案において、しばしば争われる。

とりわけ、事故によって生じた損害が事故状況と比して通常発生する程度を
超えるものであった場合や、受傷後における被害者の容体の変化が通常の
医学的所見と異なる場合、事故と損害との間の因果関係と共に、
素因減額が主要な争点となる。なぜなら、損害の拡大に被害者側の
寄与というべき事情が存在するにもかかわらず、全損害について
加害者側に負担させるのは公平を欠くとも考えられるからである。

以下、素因減額を認めた判例、及び素因減額を認めなかった判例を通じて、
脊髄損傷と素因減額における判例の傾向について概観する。




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